バッテリーがまた上がってしまった!スーパーカブ50をバッテリーレス化してみました

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A-C50
A-C50

滅多に動かさないカブ50に乗ろうとすると毎度のごとくバッテリーが上がっており、毎度バッテリーを交換する羽目になるので、思い切ってバッテリーレス化する事にしてみました!
バッテリーレス化によるメリット、デメリットなども最後のまとめに記載してあります。

バッテリーレス(battery-less)レス(less)の部分を調べてみた所、より少ない、より小さい、などの意味があるそうです。

バッテリーが上がったスーパーカブC50(A-C50)

このスーパーカブ50 (A-C50型)は機械式に燃料を混合するキャブレタータイプで、CDI式マグネット点火方式というフライホイールに付いている強力な磁石(マグネット)を回転させる事でコイルで電気が発生して直接スパークプラグに火花を飛ばして燃料に着火する事ができるので、バッテリーが上がっていてもキックペダルや押し掛けで一応エンジンはかかります。
ただし、バッテリーが上がってるとウインカーやブレーキランプなどが正常に機能してくれません。
また、バッテリーが上がったままだと発電した電気を制御しているレギュレーターにも大きな負荷がかかるため故障にもつながる恐れがあります。

バッテリーが上がってしまったら交換が必要にになりそうです。

このカブ50は長期間不動のまま放置されていたせいでバッテリーがいつの間にか自然放電してしまい、ギアをN(ニュートラル)の状態でキーシリンダーを回してもランプが一切光らなくなってしまいました。

弱ったバッテリーを取り外す

※バッテリー交換作業は取り扱い方を間違えると感電事故や火災事故などの恐れがありますので十分ご注意ください。

車体右側にある側面のサイドカバーを開けてバッテリーを取り外していきたいと思います。

コインなどを使ってサイドカバーのネジを回していきます。
ネジが緩み切ったら、カバーを少し上に持ち上げるとカバー下の爪が外れてパカっとカバーが取れます。

ケースをはずすとこのような感じになっています。
写真中央よりやや左についている白いタイラップで固定されている黒い箱は社外部品のICウインカーリレーです。
私のカブ50はウインカーをLEDにしている為、社外のウインカーリレーと交換しているので純正のウインカーリレーと少し異なった物が付いています。

バッテリーはこの更に奥に入っているので、10mmのソケットレンチ等で上に付いているボルトを緩めていきます。

ボルトが取れると、黒いカバーを開けると中にバッテリーが入っているのが見えます。

バッテリーの電圧を計ってみると…

バッテリーが本当にダメになっているのか確かめる為に電圧計使って電圧を測定してみました。

こちらは電圧や電流、抵抗値などが計れるアナログマルチテスターです!(昔学校の授業で作ったやつ)

よく見たらテスターの0位置を調整する所が外れていました。だいじょうぶかな?(汗)

たまたま手元にこれしかなく、普段デジタル式のテスターしか使っていないのでアナログ式のテスターを読むのに少し悩みました。(汗)
正常なバッテリーだと12V~14Vくらいはあるはずなんですが、針がなかなか動かないので、少しずつ測定レンジを下げてようやく動くようになったところを見てみると…

0.3V付近

これほんとにあってるの!?
いくら何でも電圧低すぎる…アナログテスターの読み方あってるのかな?

見方が本当にあってるのかとテスターが壊れてないかが不安になってきたので、同じレンジの所で新品の単三乾電電池の電圧を計ってみました。
ちゃんと合っていれば1.5V付近が示されるはず…!?

1.5Vより少し高いですが、電圧計の針は1.7V辺りを示していましたので、見方はちゃんと合ってました!テスターも少しずれているかもしれませんが使えないことはなさそうです。

ということは、本当に0.3Vくらいしか電圧が残っていないという事になります。

このバッテリーは間違いなく完全に上がっています!

バッテリーがダメになっているのが分かったのでバッテリーを撤去していきます。

バッテリーを外すときは⊖マイナスから外していきます。

⊖マイナス側は車体の金属部にボディアースとしてして接続されているので、間違って⊕プラス端子の物が車体に触ってしまったりすると感電やショートしてしまう恐れがあるからです。

バッテリーの端子を固定しているネジを回して外していきます。

バッテリーを撤去できました。
バッテリーを外すと中ががらんどうに!

KITACO (キタコ) バッテリーレスKIT

今回取り付けるキタコのバッテリーレスKIT、その名の通りバッテリーを外したままバイクを使えるようにする代物です。


バッテリーレスKITの中には大容量のコンデンサが入っておりそこに電気を蓄電してくれるそうです。
この中に入っているコンデンサーはバッテリーほどの蓄電能力は無いので、エンジンを切ったままランプなどを付けると数秒で消えてしまいますが、エンジンをかけて走行するのに最低限必要な電力は確保できるようになっています。

12VのCDI点火車専用(一部車両は除く)に使えます。

本来はレース車両向けですが、正常に保安部品が機能すれば公道走行も可能です

セルモーターでのエンジン始動はできません。

バッテリーレスKITのパッケージに同梱されていた物です。

バッテリーレスKITとバッテリーを並べてみました。
比べてみるバッテリーレスKITはかなり小さいです。

ちなみにバッテリーは6年ほど前にamazonで買った格安バッテリーを取り付けていました。

横からです。
高さも若干バッテリーより小さい感じでした。

重さは計っていませんが、手に持ってみると明らかに重さが違いました。

バッテリーレスKITはバッテリーに比べ圧倒的に軽いです。

開封したバッテリーレスKITの電圧を試しに計ってみました。

バッテリーレスKITは初めから少し充電してくれているようです。
電圧は14V後半付近でした。

バッテリーレスKIT取り付け

付属のハーネスと、バッテリーの端子を止めていたネジとナットを使って配線を接続することにしました。

少し端子の部分が大きくなってしまいますが、もしかしたらまたバッテリーに戻す事が有るかもしれないと思い、バッテリーに接続されていた端子を切らずにネジとナットでハーネスを固着させました。

端子部がむき出しだとショートしてしまうので、ビニールテープで入念に巻いておきました。

バッテリーレスKITをバッテリーケースに埋め込んだ方法

バッテリーレスKIT本体の部分は小さいので、スポンジでかさ増しする事にしました。
充放電による影響で熱を持つかもしれないので、できれば燃えにくい難燃タイプのスポンジが良いと思います。

ぐるぐる巻きにしてみました。
ビニールテープが海苔に見えておにぎりみたいです(笑)

むぎゅっとバッテリーケースに押し込んでみました。
良い感じです!
先ほど固着させたハーネスの反対側についているギボシをバッテリーKITに付いているギボシ同士を接続していきます。

バッテリーレスKITの通電チェック!

いよいよエンジンをかけてバッテリーレスKITがちゃんと機能しているかテスト始動させます。

エンジンを掛けてみると、数秒でN(ニュートラル)ランプもちゃんと点灯しました!
バッテリーが上がっている時はLEDウインカーも点灯しなかったのですが、安定して点灯していました。

動画で様子が確認できるかと思います。
ウインカーをLEDにした時にカチカチと音が鳴るウインカーオーディオパイロットを取り外しているので、音は鳴っていません。

通電テストも完了したので、カバーを閉めるのですが、隙間が気になったので更にスポンジを追加して隙間を埋めました。

これでばっちり!

スポンジマシマシ!

ビニールテープで巻いた端子の部分も⊕と⊖を少し離してスポンジ内に埋め込みました。

後は逆手順で蓋をして元に戻せば完成です!

まとめ

今回、思い切ってバッテリーレス化をしてみました。
バッテリーレスKITのコンデンサの寿命も一体どれくらい持つかは分からないので、これもちょっと試してみたいと思います。
バッテリーからバッテリーレスKITを取り付けてみましたが、気になったメリットとデメリットをまとめてみました。

バッテリーレス化のメリット

  • バッテリーに比べてかなり軽量・コンパクト
  • 長期間放置して電圧が下がっても蓄電能力は変わらない。
  • メンテナンスフリー
  • バッテリーよりも安い
  • コンデンサなのでバッテリーのように廃棄方法に困らない

バッテリーレス化のデメリット

  • 最低限の電力を確保する物なので、大きな電力が要る物はつけれない
  • エンジン停止中に電気が使えない
  • セルモーターでのエンジン始動ができない
  • コンデンサなので、寿命は一応ある

このように付けたことによってメリット、デメリットあります。

私のようにたまにしか乗れない場合だとメリットの方が多かったです。

思い切ってバッテリーレス化してよかったです!

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