エアダスター
掃除の時にゴミをどんどん吸引してくれる掃除機ですが、一番細いノズルを使用してもノズルが入り込めない所って意外と多いのではないでしょうか!?
例えば、ドアの通気口の隙間、エアコンや空気清浄機のエアフィルター、冷蔵庫や洗濯機の下に派手に溜まってしまった埃(ほこり)がどうしても取れなくて悔しい思いをした事は無いでしょうか?
掃除機だけは難しい隙間を掃除する時にとても便利なアイテムが有ります♪
エアダスターです!
エアダスターといえばスプレー缶に高圧ガスが入っているスプレー式エアダスターを指す事が多く、ガス圧でエアーを噴射する事で風を起こし、埃(ホコリ)や塵(チリ)を吹き飛ばしてくれる便利なアイテムです。
そんなエアダスターに充電式の電動エアダスターという物を発見したので、スプレー式エアダスターとの違いや実用性を確かめてみたいと思います!
電動エアダスター

こちらがAmazonで購入した充電式の電動エアダスター
Air Duster (エアダスター)
モデル: W09
箱全体を見渡しましたが詳しいメーカーが不明ですが、恐らくAEEMRNというブランドの商品かと思われます。
小型軽量
バッテリーはAI保護機能付き
USB-Cで充電可能
超強力な風が出せる!
※購入時したショップのページには250000RPMで回転し、風速120m/sと書かれていました。
(箱に貼り付けられていたバーコードラベルの部分には70m/s圧と書かれている…どっちが正?)

定格電力はなんと160W(ワット)
ご家庭で使用している一般的な扇風機の強風モードで約40W(ワット)なので、強風モードの扇風機を4台同時に動かしている時のエネルギーと同じくらいという事になります!
電動エアダスターの使用用途としては掃除以外にキャンプの火起こし、家庭菜園や園芸などの場面でも活躍できそうです!

付属品は本体、USB-Cケーブル、取扱説明書(日本語)とAEEMRNのギフト券の案内カードが入っていました。
取扱説明書によると24カ月の品質保証が付いていますので購入後の安心感もあります。
ちなみに、AEEMRNのギフト券案内カードの裏面にサポート用の連絡先の記載がございました。

本体はなかなかコンパクト!
ポケットにも簡単に入れることができるサイズで、思っていた以上にしっかりした作りになっていました。
説明書の製品仕様の重量は280g
本体の実測重量を測ってみると274gでした。
重過ぎず、軽過ぎずの程よい重量です♪

先端のノズルも取り外すことができます。
ネジ山などは無く、はめ込み式になっていました。

こちらは前方の吹き出し口です。
まるでジェットエンジンのような複雑な形状をしていました!
騒音に関しましては本物のジェットエンジンとは程遠い音量ですが、取扱説明書には<70dB(デジベル)となっており、70dBなら蝉(セミ)の鳴き声や騒々しい事務所くらいの騒音なんだそうです。
実際、フルパワーで使っても掃除機の方が騒音が大きいです!
下の方に操作ボタンが1つ付いています。
ボタンを長押しする事で電源のON–OFF
ボタンを1回押すごとに風量が1段ずつ上がり、最大4段階まで風量を調整できます!

こちらは後方の空気の吸引口です。
超高速で回るファンのすぐ後方には金属製の細かい網が搭載されていました!
USB-Cの充電ポートもあります♪
色んな通販サイト上でよくある超強力な電動ブロワーは吸気効率を向上させるために網目が荒く指が入ってしまいそうな危険な物も多いですが、このAir Duster (エアダスター)は正しい使い方をしていれば絶対に指は入らないような安全な構造になっていました!
※小さいお子さんが誤って指を突っ込んでも絶対に入らない網のサイズですが決して玩具ではないのでお子さんが怪我をしてしまわぬよう、絶対に手が届く様なところには置かないようにしてください!

本体の底の部分には小さな孔が7個空いており、ここからも少し空気が出る構造にになっていました。
おそらくバッテリーの冷却と前方の吹き出し口が詰まった時に空気の逃げ道として設けられてそうな感じです。

本体の電源はDC(直流)11.1V(ボルト)
7500mAhのバッテリーが備わっており、充電時間は2時間です。
動作温度は-10℃~50℃となっていました。
スプレー式エアダスター

こちらは株式会社エム・エス・シーのノンフロンタイプのスプレー式エアダスターです!
MiraiSell エアダスター
形名はダストブロワー
まさにエアダスターといえばこのタイプで、ホームセンターや家電量販店などのOA機器のアクセサリーコーナーや文房具コーナー等に置いている事が多いです。
比較的簡単に手に入れる事ができます♪

こちらのエアダスターで使用されているガスの成分はDME(ジメチルエーテル)とCO2(二酸化炭素)の混合ガスでした。
DME(ジメチルエーテル)
燃料に使用されるような引火性ガスなので燃えますが、ガス自体に毒性はあません。
CO2(二酸化炭素)
消化器にも使われる程の不燃性ガスなので燃えませんが、高濃度すぎると体に有害になります。
この2つが良い具合に混合され引火事故が発生しにくく作られてはいますが、説明の警告に書かれているように火気厳禁です!
風通し悪い室内での使用はガスが高濃度になり中毒や火災事故の原因となりますので空気の換気に注意が必要です!

エアーの強弱の操作は指先の押し込み具合で自由に調整可能!
アナログ的な構造なので直感的に操作できる所がスプレー式の良いところでもあります♪

ガス圧でエアを発射しているので、付属の細いチューブノズルを取り付ければかなり細いスペースにもエアを送ることができます!✨️
風力比較

スプレー式エアダスターと電動式エアダスターのおおよその風力を比較してみました!
※計測方法はキッチンスケールから約1cm離した位置にノズルを合わせて風を当てて測ってみます。
スプレー式エアダスター

まずはスプレー式エアダスターから風力を測ってみます♪

スプレー缶の温度は部屋の常温と同じくらいの24.5℃です。

24.5℃の時の風力は約49gでした。

スプレー缶の温度を更に上昇させまして35.5℃で試してみたいと思います!

35.5℃の時の風力は74gでした!
更に温度を上げれば風力は更に上がるとは思いますが、40℃以上の所にスプレー缶を置いてはいけないとなっていますのでここでストップさせていただきます。
電動エアダスター

続きまして電動エアダスターの風力を測ってみます!

停止中で風力なし ☆☆☆☆
無風なので当然0gです💦

風力1 ★☆☆☆
最弱モードでも30g
キーボードの隙間などに入った細かい埃を吹き飛ばすのに丁度いい風力です♪
最弱モードでも髪を乾かすドライヤーの全開の風力と同等のパワーはありそうです。

風力2 ★★☆☆
スプレー式エアダスターと同等の66g
OA機器などに積もった埃を近距離で飛ばすのには十分なパワーです。

風力3 ★★★☆
スプレー式エアダスターの約2倍の127g
カラーボックスや冷蔵庫、小型の本棚の裏側の埃を吹き出すのに丁度良いパワーです!
少し浮力を手に感じる程の反動があります!

風力4 ★★★★ (MAX)
スプレー式エアダスターの約2.5倍の174g
掃除機では吸い取れないドアの通気口の隙間などに詰まった埃の塊を吹き飛ばす時にかなり役立ちます!
瞬間的に180gを超える事もありました!
甘く手で握っていると飛んでいきそうな程の反動があります!
私の手元に風速を測れる機材が無いので真実は分かりませんが、風速120m/sか70m/s出てるかと言われたら…雰囲気的に70m/sくらいな気がしなくも無い…。💦
もし風速の測定器を手に入れる事があれば測ってみます♪
フルパワーで使用するとバッテリーの消耗がやはり激しいようで、連続で使い続けると徐々に風力は下がってきますが少し休憩させてもう一度フルパワーにすれば回復しました。
本体の発熱に関しましては、フルパワーで使用した後でも本体が熱いと感じるほどの温度上昇は特に感じられませんでしたので、本体の放熱性はかなり優れているのではないかと思われます!
エアダスターの実用例

エアダスターで自作PCの本体の内部を掃除してみたいと思います!

私、しばらくPCを掃除してなかったもんでしてファンにも埃がかなり溜まっていました…💦
中を見るのがちょっと怖い…。

PCケースのサイドカバーオープン!
なんだか全体的に白い…!
しかしこれは粉雪が積もっている訳ではありません。
埃(ホコリ)です!💦

これはGPU(グラフィックボード)です。
この美しくパウダースノウのように積もっているのも全て埃です!

掃除機と電動エアダスターで掃除スタート!
電動エアダスターの強力な風を埃の溜まり場に当てると面白い様に埃が吹き飛んでいきます!
そして、吹き飛んだ埃を掃除機のノズルで即座に吸えるように構えておくと、埃りの飛散を最小限に抑える事ができます♪

電動エアダスターに付いているノズルの一番先端部分の外径は直径約19mm(実寸)なので、そこそこ狭い所にも突っ込むことができます!

ヒートシンクの隙間など約19mm以下の部分だと電動エアダスターは使えないので、ここからはスプレーエアダスターが役立ちます!
強風圧を当てる損傷してしまいそうな繊細な箇所も、風圧を自由にコントロールできるスプレー式エアダスターの方が有利です。

電動エアダスターとスプレー式エアダスターを使い分けれながら掃除してみたらかなり綺麗になりました!✨

自作PCの掃除は完了し終えましたが、部屋中に思いのほか大きな埃の塊が遠くまで飛散していました!
埃の飛散を最小限に抑えたつもりでしたが…!?
エアダスターを使う場合は部屋の掃除も同時に行う時に使う事をお勧めします!✨
私の部屋の様になりますよ♪
エアダスターの風圧恐るべし!

ファンの吸引口の安全ネットにも舞い上げた埃が!
この安全ネットなら、このサイズの埃ならここでキャッチしてくれるようなので、高速回転するファンが大きな埃を吸い込んで壊れてしまうのも防いでくれるようです♪
電動エアダスターでできそうな事
除雪に使える?

残雪が残っている所にやってきました!
積もったばかりの雪ではないので少し溶けかけた湿っぽい雪なので重量があります。

電動エアダスターが除雪の役に立つことができるのか試してみたいと思います♪
側溝に残る雪で実験してみます!❄
※流石に雪が残るほど寒い環境でスプレー式のエアダスターを使用するには気温が低すぎる為、ガス圧も下がりにエアーをまともに発射できないと思われます。
仮にスプレー式エアダスターで除雪を行うとなると何本も必要になり、コスパも非常に悪くなるので無理と言っても過言ではないです!

電動エアダスターで側溝の雪を飛ばそうとしてみましたらこのような感じになりました!
穴はあける事はできるけど、湿雪はちょっと厳しいかも?💦
【動画】
動画での様子です。
電動エアダスターで深く積もった雪を除雪するのは厳しいですが、軽く積もった雪なら飛ばす事ができそうです!
自動車の屋根やフロントガラスに積もった雪落としには使えそうな気がします✨
洗車後の水飛ばし

車を洗車した後のボディに付着した水滴を電動エアダスターで除去できるのか試してみました!
これで水滴をタオルやクロスで拭く事もほぼ無くなるのではと思ってました…が!
室内ではかなりパワフルに思えた電動エアダスターでしたが、手が届きにくい水滴も多く車体全体は表面積も広い為、常にフルパワーでファンを動かさないといけないので風力もみるみる落ちて使えなくなってしまいました…。
水滴除去を困難にさせている原因もあります。
数年前に車屋さんでガラスコーティングを施行して貰ってはいたのですが、経年劣化でガラスコーティングの撥水効果がかなり落ちてきていました。

ガラスコーティングが弱っているボンネットの水滴除去も結果は残念ながら水滴が伸びるだけで吹き飛ばす事とは程遠い結果になりました!💦
自動車系YouTubeチャンネルの方がたまにブロワーを使ってボンネットの水滴をスパッーと飛ばして除去している動画がUPされていますが、あれはガラスコーティングの状態が良く効果が十分に発揮している状態なので可能ですが、ガラスコーティングの効果が弱くなっている状態では相当強力な風を長時間当て続けなければ水滴は伸びるだけで除去する事はできません!

車体全部の水滴を電動エアダスターだけで除去するのは非常に厳しいですが、タオルでは拭きとれないドアノブやグリルの隙間に溜まった水滴は電動エアダスターが掻き出すように吹き飛ばしてくれます!
【動画】
ドアノブの水滴除去の様子の動画です。
電動エアダスターで洗車後の水滴を全て除去するのは現実的では無いかもしれませんが、部分的に使用するなら有りかもしれません!
車内の掃除なら電動エアダスターと掃除機で強力なタッグを組むことができそうです!✨
(どちらかというと電動エアダスターは車内クリーニングアイテムなのかもしれません)
まとめ

充電式の電動エアダスターとスプレー式エアダスターのそれぞれの良い所と気になる所を以下にまとめてみました。
充電式の電動エアダスター
充電式の電動エアダスターの良い所
- 充電が出来るのでコスパが良い
- 風力が非常に強力
- 連続使用していても風力が落ちにくい
- 気温が-10℃くらいでも使用可能
充電式の電動エアダスターの気になる所
- 風量は4段階まででそれ以上に細かくコントロールできない
- 一眼カメラのセンサー部などの精密な所には風力が強すぎて使えない
- 電源と風量の操作はボタン1つで共有しているので即座にON~OFFできない(すぐ停止できない)
- 約19mm以下の隙間の所にはノズルが大きくて入らない
スプレー式エアダスター
スプレー式エアダスターの良い所
- 風力を細かくコントロールできる
- エアーの立ち上がりが鋭い
- 売っているお店も多く比較的手に入れやすい
- ノズルがかなり細いのでかなり狭い所にエアーを当てられる
スプレー式エアダスターの気になる所
- 安定した風力を長い時間連続発射できない
- 寒い環境ではほぼ使えない
- 火がある所で使用すると引火の恐れがある
- 使用済みスプレー缶の空き缶ゴミが出る
精密な箇所以外なら充電式の電動エアダスターはスプレー式エアダスターの代わりに十分なりそうです!✨
しかし、充電式の電動エアダスターとスプレー式エアダスターにもそれぞれ得意不得意がありますので特性を抑えて、適材適所でうまく使い分けする事で便利に楽に掃除をする事が可能になりますよ!