歴史ある姫街道周辺を探検
静岡県にある浜名湖の北側を通る姫街道(ひめかいどう) は元々は本坂道(ほんざかみち)と呼ばれてたそうです。
江戸時代後期に女性の旅人が浜名湖の南の東海道の新居関所の監視が厳しかったり、船で浜名湖を渡るのが危険だったりしたため、比較的通りやすかった本坂道を女性がよく通るようになった為に姫街道と呼ばれるようになったそうです。
今回は、そんな姫街道周辺スポットの旧本坂トンネル、嵩山蛇穴を探検してきました。
(現)本坂トンネルのすぐ近くに開通記念の記念碑がありました。
こちらが(現)本坂トンネルです。
愛知県と静岡県の県境にあり、国道362号バイパス上の有料トンネルとして1978年頃に開通、2008年頃から無料になったそうです。
写真は豊橋市側から撮影してみました。
そして、(旧)本坂トンネルはこの現トンネルよりもずっと山の上の方にあります。
旧本坂トンネル
国道362号バイパスの側道からずっと上がってくると旧本坂トンネルがそ~っと現れます。
こちらのトンネルも一応心霊スポットとしてもかなり有名なトンネルでもあります。
以前行った旧伊勢神トンネルは最新型の白く光る照明器が付いていて明るかったのですが、こちらの旧本坂トンネルでは明かり全くない状態なので、夜だと本当に真っ暗かもしれません。
愛知県豊橋市側のトンネルの入り口の中からの様子です。
って!これは一体!?
誰かがトンネルの出口で宴会でもやっていたようです。
鍋まで置いて行ってしまうほど急がねばならない何かが起こったのかもしれません?
まさか、異世界に転生!?残念ながらこの人たちは既にこの世にいないかもしれませんね…。
トンネルを抜けて静岡県浜松市側のトンネル入り口にやってきました。
なかなかの雰囲気が出てます。
豊橋側からトンネル内を通って扇風機の弱くらいの風がやってきます。
まだ少し暑い季節だったので、ひんやりと来る風がとても快適です。
旧本坂トンネルの上の表記には右読みで
本坂隧道(ほんざかずいどう)
と書かれており、こちらが本当のトンネル名称です。
トンネル内部の天井を見ると、反射板が一つ付いておりその周りにファンが4個付いていました。
3つのファンは止まっているのになぜか1つだけ快調に高速回転していました。
形的にラジコン飛行機等で使われているダクテッドファンに似てるような気もします。
高速道路のトンネルの換気用ファンに比べると圧倒的に小さいので換気用ではなさそうですが、ファンの下に小さいライトの様な物が付いてるので、もしかしてこれを光らせる用の発電機なのでしょうか?
真相は謎です。
トンネル内部の中心部に近づくと、レンガ造りではなく鉄板が張られていました。
YouTubeにアップした動画の中でトンネル内に入った直後にバァン!と謎の音がしたのですが、もしかしたら音の犯人はこれだったんでしょうか?未だに謎ですがたまたま鳴っただけ?
なかなかミステリアスな旧本坂トンネルでした。
続きまして、来た道を戻りって 嵩山蛇穴の方面に向かっていきます。
浅間神社
来る途中に少し気になった神社が有ったので、 嵩山蛇穴 に行く前に少し寄り道しました。
浅間神社 (あさまじんじゃ)
石段と雰囲気有る鳥居が凜と立っていました。
浅間神社は大山社(頭浅間)、原川社(腹浅間)、富士社(足浅間)の三社が少し離れた所にそれぞれ社があるそうです。
では石段を登って行きます。
日本の神社にある独特の風景感が感じられる石段道でした。
登り始めて気付いたのですが普通の石段よりも一つ一つが高いような気がしました。
そして足に堪える階段で、もし毎日登っていたら相当な足の筋力が付きそうです。
階段の上まで登り切りました。
私の息は切れてゼェーゼェーしていました。
富士社(足浅間)
富士社(足浅間) の御利益に足の病に霊験があったとされていたそうです。
ん~確かに!強烈な階段を登って身を持って体験できました!これは足が強くなるかもしれませんね。
休憩用のお洒落なベンチも設置してくれていたので、一休憩させていただきます。
浅間神社のカゴノキ
富士社のすぐ横にあります。
カゴノキの鹿の子模様。
確かに、変わった柄の木の皮をしています!
木の窪みにサルノコシカケが生えていました!
ちょっとパンケーキみたいで美味しそう…。
見れば見るほど鹿の子模様とも見えますが、どちらかと言うと迷彩色でカモフラージュした木みたいでした。
美しい完璧なカモフラージュですよ!
登ってきた石段を下りながら下の道まで戻っていきますが、転びそうでちょっと怖かったです。
無事に下まで降りてこれました!
あとから気づいたのですが、この石階段は270段もあるそうです。
登るの大変なわけですね!
嵩山蛇穴(すせじゃあな)
嵩山蛇穴(すせじゃあな)に向かいます。
旧本坂トンネルの方向から国道362号バイパスにほど近い所まで降りてくると、途中に公衆トイレがあります。
トイレのすぐ横にこの案内看板が有るので、国史跡蛇穴と豊橋自然歩道の方向に進んでいきます。
比較的フラットな砂利道をどんどん進んでいくと、蛇穴への案内看板が現れるので、石階段を上がっていきます。
少し上った所に刺々しい岩の塊が現れました!
妙な雰囲気を感じます。
更に登って行くと大きな穴が!
看板を見てびっくりしました!70mも奥まで続いてるみたいです!
大きな穴が開いてるだけと思っていたら、大きな洞窟だったんですね!
洞窟の中のレイアウトはこんな感じで、プールまであるみたいです!
これだけ広いなら、かつてここで縄文時代の人が生活していたのも分かります。
まさかこんなに奥まで続いていると思っていなかったので、ライトも持たずだと流石に危険なので入り口付近からカメラで撮ってみました。
しかし、奥が深くてフラッシュが先まで届かずでよく見えません…。まさに暗黒。
先がどうなってるか気になる…!
でも、ちょっと怖くなってきました…!
なにせ、蛇穴ですから!
大蛇が本当に住んでいるかもしれません!?
以上、姫街道周辺の探検でした。
探検の様子
YouTubeにも今回の探検の様子をUPしています!