ドアロックが解除できない!
それは寒い朝の事でした。
私はそろそろ車で出かけようと思い、ポケットにスマートキー(リモコンキー)を入れて自動車に近づいてドアノブにタッチ!
そうすればいつもどうりにロックが解除されてドアが開くはずなのですが…?

ありゃ~?反応がないぞ…。
その後も何回か繰り返してもうんともすんとも反応がありません。
これはなんだかとても嫌な予感がするぞ…!💦
少し思い当たる事があり、ここ最近一気に寒くなってセルモーターのパワーが心なしか弱くなっている様な気はしていました。
この日は窓ガラスも凍るほど寒いマイナス気温の朝だったので、弱ったバッテリーが一気に上がってしまったのかも?
これは困った…。
JAFさん呼ぶか、それか電源を引っ張ってきてバッテリーを充電すれば自動車整備屋さんに行く程ならなんとかなる…?
そんな事を考えながら車内を見ていると、セキュリティのLEDランプがまだ光っている事に気付いたのです。
これはもしかすると、車の中のバッテリーじゃないかも?
スマートキーの異変を発見!

こちらはVW【Volkswagen フォルクスワーゲン】のGolf VII R(ゴルフ7R)のスマートキーです。
VWのGolf(ゴルフ)の他、POLO(ポロ)系のスマートキーもほぼ同じ型かと思います。

そういえば、スマートキーのボタンは押した時に赤いLEDが光っていたような?
この赤枠の部分がちょこっと光っていたはずなのに、ボタンを押しても全く光っていないような…?
これ光らないのはやっぱり怪しい~。

スペアキーという予備の鍵が有るので、本鍵とスペアキーの様子を比べてみました。
すると…。
スペアキーの方はやっぱり光っている!✨
試しにスペアキーで開錠を試みた所、普通にドアが開きエンジンもバッチリ始動させる事ができました!
という事は車両側の問題ではなさそう…。
原因があるのは、本鍵のスマートキー!
電池切れか、もしかしたら本当に故障しているかのどっちか…。
とりあえず電池交換をやってみます!
スマートキーのボタン電池交換方法
交換の際に必要な物
- ボタン電池 『CR2025』
- コイン(500円のような大きなコインの方が使いやすい)
- 細くて丈夫な物(千枚通し、精密ドライバーの⊖マイナスの先端部分の様な細くて丈夫な物)

スマートキーの開錠ボタンなどが付いている側です
この矢印の丸い銀色の部分を押すと…。

スマートキーの内部に収納されていた物理キーがシャキン!と飛び出てきます。

スマートキーの反対側から見た状態です。
物理キーが収納されていた矢印の隙間にコインやボタン電池など手頃な差し込めそうな物を使って電池の蓋を外していきます。
手の力に自身が有る方なら取れなくはなさそうですが、結構固いので素手でやると爪が割れてしまうかもしれないので、できれば物を使った方が良いのではないかと思います。

今回はとりあえずは近くに有った500円玉を使って蓋を開けてみます。
ボタン電池でも開けれました!

コインを回して隙間を広げるような感じに捻じればボタン電池が入っている蓋の部分をパカリと外す事が出来ます。
これが結構固いので、蓋が割れないか少し心配💦

なんとか無事に蓋を取り外す事ができました!✨
後はボタン電池を外すだけなのですが、実はこのボタン電池を素手で取り外すのはちょっと難しいかもしれません。

赤丸の所の隙間に入りそうな精密ドライバーの⊖マイナスや、クリップの先端の様な細くて丈夫な物を突っ込んでボタン電池を押し掘り起こして取り外します。
横幅2.5mm×縦幅0.8mm以下の物なら突っ込めます。
しかし、差し込めるサイズの物でも強度が足らずに折れたり潰れたりして破損してしまう物も多く、細くて丈夫な物は以外と身近に無いかもしれません。
木製の爪楊枝では全く歯が立ちませんでした。

使えた物は、缶バッチの針、精密ドライバー、プラスチック柄のマイナスドライバー など。
缶バッチの針の部分は使かえましたが、少し曲がってしまうほど固かったのであまりお勧めはできませんし、プラスチック柄マイナスドライバーは大きいので力業でボタン電池自体をねじ寄せて取る感じでちょっと難しい事になるのでこちらも余りおすすめはできません。
おすすめは精密ドライバー

今回使ってみた中では精密ドライバーの⊖の2.0mmが一番使いやすかったです!
ボタン電池交換の際には一番オススメだと思いました!✨
精密ドライバーは100円ショップなどでも売っていますので、家に1セット有ると色々と便利ですよ♪

ジャストフィット!
あとはボタン電池を起こす感じにドライバーを手前に倒せば…。

無事にボタン電池が取れました!

CR2025のリチウムボタン電池です。
スマートキーを元に戻す

まずスマートキーのリセットをするため電池を外した状態で何かしらのボタンを数秒間長押しします。
※ちなみに私はスマートキーのリセットする事を忘れていましたが、今の所は問題なく使えています。
リセットせずに起こったトラブル等は一切責任は負えませんので自己責任でお願いします。
そして、元々付いていたボタン電池と同じ方向に新品のボタン電池をパチッとセットします。
+側が上です。

赤枠の電池カバーの部分にツメが有りますのでこれを本体側の溝にはめ込んでいきます。

角度を付けて差し込むようにうまくはめ込んで…。

あとはカバーをギュッと押し込んで蓋をするのですが、ここがちょっと固いです。
壊れないか少し心配ですが勇気出してパチッと閉めれば元通り!
明らかに固い場合は爪がちゃんと入っているか確認した方が良いかと思います。
スマートキーのボタンを押してLEDがちゃんと光っていればOKです💡
取り外したボタン電池と今回のトラブルの主な原因
新品の電池と、取り外した電池の電圧がどうなっているのかテスターで計ってみました。


新品のボタン電池は3.3V、使っていた電池は2.99Vと確かに電圧が下がっているのは確かなのですが、3Vちょっと下回ったくらいで使えなくなるなんて…本当に?
気になったので、試しに今まで使っていた電池をもう一度付け直してボタンを押してみると…

普通に元気よく光ってるやないですか!💦
なんと、沈黙していたLEDが元気よく光ったのです。
つまり今回の原因はボタン電池の接触不良でした!
寒暖差で金属部分が膨張したり収縮したりで接点不良になっちゃったんでしょうかね?
うちのテレビのB-CASカードもなぜか毎年冬の寒くなった季節に接点不良になってカードを差し込み直すと復活するという現象が起こっているので、これと似た感じなのかもしれません。
ところで赤いLEDランプは一体何V【ボルト】で光らなくなるのか気になったので実験してみました。

※スマートキーの個体差や、電源装置の電圧誤差などが有る可能性がありますので参考までに。
私が試した所、2.2~2.3V辺りが赤ランプが光らなくなる境目となりそうです。
2.1Vでは何度やっても光る事はありませんでした。
電池交換は2.5Vくらいになったら気を付けた方が良いかもしれませんが、普段スマートキーの電圧なんか計る事はまずないと思いますので、1年に一回くらいを目安に電池を交換しておけばよいのではないかと思いました。