曲がってしまったステップ
バイクを乗るライダーの皆さんも日々安全運転されている事だろうと思いますが、二輪車というのは路面の状況が悪い所だとちょっとした事で滑って転倒したり、屋外に置いていたバイクが強風に煽られて勝手に倒れてしまう事なんかもあるかと思います。
そして、バイクが倒れると良く変形しやすい部品の一つと言えばステップですよね💦

そんな私もスーパーカブ110(JA44)に乗って山道のヘアピンカーブを曲がっている最中に部分的に工事された路面に散乱した砂利+凹凸のうねりによって思いっきり転倒してしまい、御覧の様にステップが曲がってしまいました💦
私自身はフルフェイスヘルメット、ライディングジャケット、ライディングジーンズ、
そしてプロテクター付きのグローブのバイク用ウェアのフル装備だったので、幸いにも外傷や骨折も無く、軽度な打撲でだけで済みました💦
ライダーの皆さんもバイクを運転する時は油断せず安全装備はお忘れ無く!
ステップは走行中にも縁石や林道の落石なんかにぶつけると割と簡単に曲がってしまうので注意が必要です。

右から車体が倒れたので、赤いラインを引っ張ってみますと明らかに右側のステップが後ろに曲がっています💦
左側はノーダメージなので正常な状態です。
ステップを曲げて修復
力技でステップを曲げる前の注意
※基本的にはステップが変形した場合は新品への交換が必要です。
今回の方法で修復される場合は自己責任でお願いします。
尚、今回行う方法はエンジンのクランクケースやボルトにもかなりの負担が掛かる行為になりますので思わぬ箇所が破損する恐れもあります。
また、過度に変形したステップを再使用しますと走行中に破断する恐れがあり大変危険ですので絶対におやめください。
純正パーツはお近くのHonda Dreamやバイク屋さんで相談するか、なければ通販でも販売している所はあります。
思い切って可倒式ステップにグレードアップさせるのも良いかもしれませんね✨
修復に必要な物
ステップを力技で曲げて修復する時はてこの原理を使って曲げます。
曲げる際に使用する物にもかなりの力が加わりますので、それに耐えうる素材で作られた鉄パイプのような丈夫な物が必要です。

スーパーカブ110(JA44)のステップの直径をノギスで測ってみると約16mmの太さ
ステップの曲がり具合を考慮すると被せる事ができるギリギリのサイズよりも少し太め鉄パイプを準備した方が良いかもしれません。

ロイヤルホームセンターの資材コーナーで購入してきたメッキパイプです。
厚さ2mm×直径31.8mm×長さ1m
鉄パイプは身近に有りそうで意外と無い物です。
物干し竿を代用できないかとも考えましたが、強度的に大丈夫なのかちょっと分かりません…💦

パイプの内径が分からなかったので実測してみると約28.5mmなので、約16mmのステップにも十分被せる事ができるサイズです。

パイプの長さは1mの物を選びました。
当初は1mの半分の長さでも余裕で曲げれるかなと思っていましが実際曲げ始めてみると、
半分の50cm程だと相当腕力に自信がある方でないとステップを曲げるのは非常に難しいでしょう。
1m位が丁度いいかも✨
修復方法
※余程無いとは思いますが万が一クランクケースにひびが入り、オイル漏れが起こった時の事を想定してウエスや受け袋を用意しておいた方が良いかもしれません。

修復作業に入ります!
ステップラバーという足置きのゴムが付いていましたが、あらかじめ取り外しています。
ステップバーに付いていたステップラバーの取り外しには、滑り止め付きの軍手で強くグリグリ引っ張ってやれば取り外す事ができます。
ステップラバーの詳しい取り外し方法は別記事で紹介しております。

折れ曲がったステップバーにパイプを差込みます。

車体動かないように手でハンドルとリアキャリアをしっかりと持ちます!
足の膝を使って差し込んでいるパイプの先端付近を強く少しずつ押していくとステップが徐々に曲がっている感触が伝わってくるかと思います。
これぞまさしくてこの原理!
一気に押し込むとステップを曲げすぎてしまうので、様子を見ながら徐々に曲げていくのがオススメです!✨

微調整を重ねながら曲がったステップを本来の大体の位置まで修復する事が出来ました✨

最終調整は実際にステップに足を置いて違和感がないか確認し、必要に応じて上下方向も調整すればほぼ元に戻せるかともいます!
最後に

今回は私一人でもステップを無事に修正する事ができました!
もし近くに車体を押さえてくれる助っ人がもう一人いれば簡単に調整できるかと思います♪
ステップが少し変形した程度なら鉄パイプがあれば修正は可能ですよ!✨