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泥棒を捕まえた方法と、その後の防犯対策とは?【後編】

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カメラ
カメラ防犯

【前編】からの続きです。

小型監視カメラの映像には、私が盗まれてしまった物と同じライトが隣のクロスバイクの男性のハンドルに何故かついていました。果たしてこれは一体?

このライトは男性の物なのか?

私の盗まれた自転車のライトはマイナーなメーカーの物だったので、恐らくネットでしか買えないはずの物なので、そうそう他の人と被ることはないと思っていたのですが、隣に置いているクロスバイクの男性も偶然じ物を買っていたという事でしょうか…。
だとしたらかなりの確率になるはず…。

映像だと細かい所まではよく見えないので、実際に現物を見てみたら実は別物かもしれないので、男性が居る時に駐輪所に現物を見に行ってみました。
しかし、男性のクロスバイクのハンドルにはライトがついている痕跡すら何も付いていませんでした。
どうも土台ごと毎回取り外している様です。

怪しい…

ワンタッチでライトの部分だけ取り外せばいいはずなのに、それに毎日この男性は自転車を使っているのに土台を外してしまったら毎回光軸も調整しないといけなくなるのに…。
普通の人なら、こんな面倒な事は絶対しない。

私はここで確信しました。
このクロスバイクの男、意図的にライトの存在自体を隠している。
まるで誰かにバレるのを恐れているかのように…。

再び警察署に行く

この男が同じアパートに住んでいるのは分かっていても、現代人はご近所付き合いするような事はほぼないので、どんな人が何号室にいるのか等は全然分かりません。
そして、小型監視カメラの映像は男の後ろ姿を写しているだけなのでどんな顔なのかは分かりませんでした。
すれ違った時も暗くて顔がよく見えなかったので…。

待ち伏せて男に直接聞いてみようかとも思いましたが、もし相手が本当に犯人だった場合どう対応したらいいか分からないし、平然と隣人の物を盗っていくような人物なので突然襲い掛かってくる可能性も十分ありえます。
接触は非常に危険です。

そこで、小型監視カメラのデータを持って再び警察署に相談に行く事にしました。

事情を説明し、カメラのデータも見てもらいました。

前回、警察署に来た時は盗まれたという事を伝えただけで、他に手がかりになる情報はほとんど無くほぼ丸腰状態でした。
考えてみても、有力な情報が何も無い中から警察の方も手を付けようが無かったんじゃないかな思いました。

しかし!今回は違う!

今回はカメラのデータに少し手がかりになりそうな映像もあったので、どうやら本格的に動いてもらえそうな感じになりました。
持って行ったカメラ映像には男の後ろ姿しか映ってなく、警察の方もやはり顔を確認できればよかったな…と言う感じでしが、手がかりにはなりそうでした。

そして、パトカーで駐輪所の周辺をパトカーで巡回してくれる事になり、その後に初めて私の携帯電話に刑事さんから電話も掛かってきて、男に関する情報の再確認等を聞かれました。

情報というのは、とても大事だと思いました!

パトロール

その後も撮影を続け、男の顔を確認するためにカメラの方向を全て男のクロスバイクの方向に向けスタンバイさせました。
男にバレないように、私は自分のバイクのタイヤの隙間やハンドルの真下あたりにテープで固定しました。

そして男にバレることなく、その姿を完全に捉えました。

男は、低身長でベースボールキャップを深く被っており、髪の毛を後ろで束ねて全身はパンクロック風な黒い服装。
そして、男の手には土台付のライトの姿が有り、出かける時に毎回取り付ける様子も写っていました。
帰ってくるときは、ほぼ毎回スマホを持って片手運転しながら帰ってきて、片手で器用にライトを取り外す様子が写っていました。
既にこの男は道路交通法違反ですな。

その他に、お巡りさんが本当にパトロールしてくれている映像も写っていました。
駐輪場までわざわざ降りてきて異変がないかをしっかりと見に来てくれていました。

数日後、刑事さんから再び電話が有り、いよいよ本人に直接確認してみるとの事になり、私がカメラから把握した男の生活パターンを伝え、接触作戦結構日時を決めていきました。

この男は白か黒か?

接触作戦決行の朝

男に接触する当日の朝。

私も部屋でスタンバイしていました。
ソワソワしたちょっと落ち着かない感じで朝のニュースを見ていると、携帯電話に刑事さんからモーニングコールが掛ってきました。
駐輪場の近くにお巡りさんが数名ミニバンの中で待機しているとのことで、ついでにトイレも貸してほしいとの事でした。(笑)

どうぞどうぞ!

ついでに監視カメラで捉えた男の顔のデータも見てもらい準備が完全に整いました。

あとは、男が出てくるのを待つだけ…。

男が出てくるその時刻まで刻々と時が過ぎる中、果たして普段どうりに出てきてくれるだろうか?
もしかして警察が張り込んでいる事に気付いて出てこなかったらどうしよう!?
などと私は思っていました。

予定時刻が過ぎて数分後、私の部屋のベルが鳴りました。

刑事さんでした。

クロスバイクの男の正体

刑事さんの片手には私の見覚えのあるライトがありました。

確認しますが、このライトはあなたの物で間違いないですか?

多分間違いないはずです!

100%あなたの物だと断定できますか?

100%!?
ん~…。

確かに私ので間違いないはずなのですが、流石に細かい特徴まで覚えていませんでした。
そう言われるともしかしたら違うかもしれないので…

100%自分の物だという事は断定できませんでした。

これはまさか、やってしまったか…!?
私の早とちり!?
だとした相手の方に申し訳なさすぎる!
最悪だ…

そう思っていました。

しかし!

この男。
中古ショップでこのライトを買ったんだと主張していたそうですが、どこの店舗で買ったのかを聞くと、今度は落ちてたのを拾ったんだと話がどんどん変わってきたそうです。

その後、詳しく取り調べを行われるため
はそのまま警察署に連行されていきました。(逮捕はされていません)

結果

結局の所、このクロスバイクの男が泥棒でした

男が連行されて数時間後、刑事さんからの電話が再びあり、私も警察署に向かいました。

私はライトが100パーセント自分の物とは断定できませんでした。
ですが、これはやっぱりあなたの物で間違いないでしょうとの事でライトが私の手元に戻ってきました。
よく見ると土台のネジ部分が大分ボロボロになってました…。(泣)

男は、私の自転車から盗んだという事は認めず、最終的には『駐輪場で落ちてたから拾ったんだ!』の一点張りで話が進まず、数時間経っても認めなかったようです。

結果、男の罪名は…

遺失物等横領罪
誰かが落として失くしてしまった物を拾って勝手に使う行為、いわいるネコババしただけというような軽い罪になりました。罰金も前科もなし。
この男にとっては非常にラッキーだったでしょう。

その後、男に直接面会するかも選べましたが、気分が悪かったのでお断りしました。

私としては窃盗罪で罪を償って欲しかったのですが、男が犯行を行った決定的な証拠が残っていない為、99.99999%は盗んだのは間違いないと思いますが、残りのありえない%の可能性で本当にライトが落ちていて男が拾っただけなら認めざるを得ないのですが…。

100%盗んだとは断定できませんでした。

犯人が分かってスッキリしましたが、正直少し逃げられた気分になりました。

その後

数時間後、男は釈放され、その後も何事もなかったかのように同じアパートで日々を生活していました。普通の人の精神だと恥ずかしくて同じ所に住んでられないはずなのに凄いメンタルです。

この出来事が有ったので、私も引っ越しを考えましたが、お金もかかるし正直面倒なのでやめました。
でも、防犯対策だけは徹底的にやることにしました。
なにせ、本物の、ガチな泥棒がすぐ近くにいるのですから!

今回の事件から防犯カメラは必需品だという事が大いに分かりました。

これだけはハッキリ言いたいです。

鍵やチェーンロック、ダミーカメラは泥棒の時間稼ぎには成るが、
犯人を捕まえる事はできない!

監視カメラがあれば、
泥棒を捕まえるための強力な証拠が残る

盗られたことを断定できる!

近年、自動車に装備されたドライブレコーダーのようにカメラの映像から事件事故の真実の様子を鮮明に記録する事ができます。
たとえ相手が嘘を付いていても、映像からの証拠で強力に嘘を撤回する事ができます。

私もライトを盗られた時、カメラがその瞬間を撮っていてくれさえすれば状況がまた変わっていたんじゃないかなと思いました。

あと、大切な物には自分の物だと分かるように何か目印になるようなステッカーをさりげなく貼っておくと盗難されて物が戻ってくる時に自分の物だと100%断定できるので、とても大事だと思いました。
あまり目立つ物だと剥がされたり、消されたりする可能性が有るので、さりげなく。

大事な物にはしっかり防犯対策して気を付けましょう!